会場は早朝から市内だけでなく近隣の市町からの家族連れなど約500人の参加者で賑わいました。早いもので、つい先日には阪神淡路大震災から20年目を迎えたばかりとあって、姫路古墳ロード歩こう会推進委員会委員長を務める竹中隆一会長をはじめ、西田市議会議員、内海市長広室長は、震災の記憶を思い起こしながら地域の絆を育む事の大切さを訴えました。そして9時にはスポーツクラブ21の皆さんがのぼりを手にして先導し交流館を出発、まずは麻生山と仁寿山の間に位置する阿保古墳群を目指しました。阿保古墳群は別名「阿保の百穴」と呼ばれ6世紀から7世紀の横穴式石室を持つ古墳が多数点在しています。皆さんはこの阿保古墳群を経て北上し、坂元山麓にある国王神社(阿保国主社)でしばらく休憩をとると、急な勾配に注意しながら坂元山を越えました。そして古代播磨の王墓といわれ、金の垂飾付耳飾などの国指定重要文化財が出土した宮山古墳(5世紀半)とこれに隣接する埋蔵文化財センターに到着しました。
ここで職員の方から丁寧な解説を受けながら、宮山古墳と企画展『姫路城-保存修理の歩み-』を見学しました。昼になると皆さんは順次交流館に戻り、四郷校区婦人会の皆さんが用意された温かい豚汁とおにぎりのおもてなしを受けました。また会場では昨年11月1日に開催された「古墳と姫路お城の女王写真コンテスト」の表彰式が行われ、お城の女王が見守るなか、多数の応募の中から選ばれた都倉重忠さんらに竹中安美見野保存会理事長から賞状と記念品が贈呈され、温かい拍手が贈られました。その後は「芸は心から」という理念を旨にご活躍の芸能集団『天魁(てんてけ)』の皆さんの和太鼓ショーやビンゴゲーム大会で楽しいひと時を過ごしました。